
マハーバーラタは、クル王家の運命を綴った世界で最も長い叙事詩。
威光と英雄、および友情、同盟と怨恨が渦巻く最中に、ハスティナープラの玉座が鎮座している――座の主とならんとする者たちに取り巻かれながら。誰がその主となるのか 戴冠の資格の代償として、どんな犠牲が要求されるのか?
称賛を集める著者アヌパー・ラールによる、明快な語り口。読者はこの不朽の叙事詩に魅了されること間違いないだろう。数奇な出会い、神秘の武器、そして白熱する戦場――神話の世界を、その言葉が活き活きと表現する。
数々の賞を得たイシャーン・トリヴェディーによる、鮮麗なイラストに描き出される、この偉大な物語。それは、カルマ(業)とダルマ(法)が我々の人生において果たす、欠かすことのできない役割を示してくれるだろう。
発起人代表:林 祐子(はやし ゆうこ)
映画館で映画を観るのが好きで、近くの劇場で上映されていた『チェイス!(原題: Dhoom 3)』を観たところ、「インド映画、めちゃくちゃ面白い!」と衝撃を受けました。その後、いくつかのインド映画を鑑賞し、ついには『バーフバリ 王の凱旋』を観て、「めちゃくちゃ面白い〜!!!」と大感動。
それをきっかけにネットで調べてみたところ、この作品がマハーバーラタをモチーフにしていると知り、「読んでみたいな」と興味を持ちました。ただ、その時はまだ手を出さずにいました。
そして2022年、話題になった『RRR』を鑑賞。あまりに面白すぎて何度も映画館に通い、新宿バルト9の応援上映にも参加しました。ここでも「マハーバーラタ」という言葉に再会し、「もうこれは、さすがに読むべきでは…!」という気持ちが強まりました。
そんな中、2023年には、7年半遊んでいたスマホゲームで初めて“推し”ができてしまい、気合を入れて「マハーバーラタ読むぞ〜!!」と意気込みました。
ところが、いざ本屋に行ってもどれを読めばいいのか分からず、ネットでおすすめを調べても紹介が人によってバラバラ。アレンジの強い作品も多いと知って、かえって迷ってしまいました。
「まずは、基本のあらすじをわかりやすく学べる本があればいいのに」と思うようになりました。
できれば、絵がたくさんあって低年齢でも楽しめるもの。もし小学校の図書室でそんな本と出会っていたら、もっと早くにインド映画やマハーバーラタをモチーフにしたゲームを楽しめていたかもしれません。
そんな思いから、マハーバーラタの絵本の邦訳を心から希望するようになりました。
今回、サウザンブックスさんのお力を借りてクラウドファンディングに挑戦する本は
『mahabharata illustrated tales from ancient india』です。
いくつか絵本を個人輸入し、Google翻訳機能を使って読みましたが、この本に決めた理由はまず「ページ数」です。
膨大なマハーバーラタのお話を一冊にまとめるには沢山のエピソードが削られてしまいますが、ページ数が多ければ多いほど採用される話も多く、初めてマハーバーラタに触れる人はもちろん、すでにお話を知っている方にも「このエピソードがイラストで見られる!」のを楽しんでいただけるかと思います。
次に表紙を見ていただけるとわかっていただけると思いますが美麗なイラストレーションです。
水彩風の色合いで丸みを帯びた輪郭と大きな目の生き生きとした表情のキャラクター達のイラストは海外の絵本をあまり読まれない方にも親しんでいただけるはずです。
こんな方にオススメ
・マハーバーラタに興味がある人
・神話や伝承が好きな人
・インド映画が好きな人
・マハーバーラタやインドをモチーフにしたゲームやアニメが好きな人
・海外の絵本や海外コミックスが好きな人
・サウザンブックスさんの出版の「アル・シャーと時の終わり(発売中)」、「ajaya(制作中)」に支援した人(副読本としてぜひ(笑))
このクラウドファンディングが成功すれば日本初のマハーバーラタの絵本になります(※インドネシアのワヤンの絵本は出ています。インドのマハーバーラタが初になります)。日本語の絵本が発刊されることで幅広い人がマハーバーラタを楽しめるようになることを願っています。
応援、どうぞよろしくお願いいたします。
発起人協力者:山羽 陵(やまば りょう)
柔らかで親しみやすい絵柄の、子供から大人まで手に取りやすい、それでいてボリュームたっぷりの、絵本版マハーバーラタ。発起人の林さんに、この絵本を翻訳出版したいと相談いただき、「ぜひ協力させて下さい」と飛び付きました。
驚くほど多くの言語が交わされるインドの地で、叙事詩『マハーバーラタ』は数え切れないほどの翻訳や再話が発行されています。幸いなことに、日本語で読める本も日に日に増えてきている状況ですが、まだ「大海の一滴」というところです。
まだ翻訳されていない作品が無数にあることは、もどかしくもあり、ワクワクすることでもあります。
原典や、和訳や、英訳や、再話や小説や絵本、グラフィック・ノベルやアニメーション……幸運なことに、電子書籍やネット配信で、それらに比較的容易に触れることもできます。次はどれを読もう? 興味を持ってくれた人にどれをお勧めしよう? どの作品も魅力があり、そんな贅沢な悩みも湧いてきます。
この絵本は、さまざまなポイントから、「興味を持った人にお勧めできる一冊」としての可能性を持っていると感じました。書影を眺めてみれば、調和した色使いと質感の豊かな筆致が広がっています。そして250ページにもわたり、全てのページに見事なイラストと、読みやすく豊富な分量の物語が敷き詰められています。
マハーバーラタを初めて読んでみたい方にも、興味を持ってくれた方へのプレゼントをお探しの方にも、あの名場面はどんなふうに表現されているんだろう?と惹かれた方にも。この素敵な作品を、より多くの方が読みやすい形で、ぜひお届けしたいと思っています。
絵本マハーバーラタプロジェクト発起人代表:林 祐子(はやし ゆうこ)
千葉県在住の会社員。熱しやすくすぐに影響されるミーハーオタク。趣味は映画館で映画を観ること。世界一愛している映画は『コードネームU.N.C.L.E』。
個人のX(旧Twitter):@toraragiyu
絵本マハーバーラタプロジェクトのX(旧Twitter):@mbh_ehon_cf
発起人協力:山羽 陵(やまば りょう)
会社勤めの傍ら、大学で学んだサンスクリット語に再び取り組む。『邦訳マハーバーラタ 寡妃の巻』(石原美里 訳)のあらすじ、登場人物紹介、編集などに参加。
サウザンブックスでは、『アル・シャーと時の終わり』のクラウドファンディングに、発起人「和訳化応援団」の一員として参加した。
X(旧Twitter):@yamabha_ryo