ユニークなサービス、個性的な品揃え
イギリスの独立系書店をめぐる旅
原著の情報
書名: The Bookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)
作:Louise Boland(ルイーズ・ボランド)
発行国:イギリス
発行年:2020年年
ジャンル:ガイド/紀行本
ISBN:978-19-12054-47-3
  • ただいまクラウドファンディング実施中!
    6/20までに250万円の目標達成で出版が決定!!
  • はじめての方へ

ウェールズのこのエリアに行くと、個人的にはちょっとドキドキの冒険になることが多い。

私はワイ川でカヤックをしたこともあるし、スラヌーティッド・ウェルズで馬を追いかけて走り、森の中をマウンテンバイクで駆け抜け、ブレコンビーコンの峰々を歩いたりもした。

そういうわけで、あなたが冒険好きでビショ濡れになることもまったく気にしないのであれば、今回がぴったりの本屋巡りツアーになるはず!

――「ブレコンビーコンズ、シュロップシャー&モルヴェンヒルズツアー ~ハイキング、サイクリング、ランニング」の章より

著:Louise Boland(ルイーズ・ボランド)
ライター&出版者で、文芸出版社Fairlight Booksを立ち上げた後にイギリス国内の本屋巡りの旅を始めた自称「本屋の擁護者」。新進気鋭の作家の作品を出版するために自ら設立したFairlight Booksは、作家のクオリティとオリジナリティを前面に出した美しい本をつくることをモットーとしている。
Twitter:LouiseBoland@FairlightLouise

雰囲気たっぷりの写真で巡る
個性あふれるブックショップツアー



「イギリスの書店はいつも美しい土地の中心に建っている!」と常々感じ、本屋を愛してやまない作者ルイーズ・ボランドが、独立系書店を軸にイギリスじゅうを旅する本屋めぐりのツアーガイド/紀行文です。

各ツアーではイングランド南西部のジュラシックコーストから始まり、ウェールズの山々を越え、イングランドの産業中心地を通り、スコットランドの高地、ウィットビー、野鳥の楽園ノーフォーク・ブローズ、ロンドン中心部、サウスダウンズ、そして最後にトマス・ハーディが「ウェセックス」と称して物語の舞台にたびたび使ったドーセット一帯を訪れます。途中、海岸やお城、炭鉱やウイスキー蒸留所などを経て、バードウォッチングやハイキング、カヌーができる場所、大邸宅やイギリスで最も愛されている作家たちの家を訪れつつ、もちろん素敵な本屋さんを巡っていきます。

各章には魅力的な本屋とその周辺の美しい風景写真が豊富に掲載されていて、ユニークな経営や品ぞろえ、イベントや独自のサービスなどで個性が光るイギリスの独立系書店がイギリスの魅力と共に紹介されています。

本書ではイギリスをまず18の地域に分け、各地域の特色に沿ったブックショップツアーを紹介する18章から構成されています。各章は地域の売りとなるユニークな点を紹介する章タイトルがつけられ(オックスフォード&コッツウォルズなら「歴史ある書店、アンティーク・ハント、パブ」、北ウェールズなら「山々、砂、星空観察」など)、同じ見開きにあるページいっぱいの大きな写真で読者をツアーに誘ってくれるのです。



「イングランド産業中心地ツアー1 繊維工場、鉱山、ブロンテ姉妹の故郷」




各章末に観光施設などのリストとツアー登場順の書店リスト(左ページ)
看板犬だけでなく看板鶏も登場する(右ページ)


今だから読みたい!
世の中にはまだまだ見るべきものがある

発起人:ユウコ・ペリーより


これまで何度となく…本屋を訪れることで私は元気づけられ、世の中には素敵なものがあると思い出すことができた。

――ヴィンセント・ファン・ゴッホ


上のゴッホの言葉は、本書『The Bookshop Tours of Britain』のイントロダクション冒頭で引用されているものです。

この本が発売されたのは2020年10月で、世界各国で外出制限を設けたりワクチン開発が急がれていました。私がクリスマスイブにこの本を家族にプレゼントしてもらって読み始めた時はイギリスがふたたびロックダウンに入る頃で、この本屋さんに行きたい、ここも行きたいと思っても実店舗は全て閉まっていたのでした。

「そうそう旅行も行けないのにガイドエッセイ本なんて」と思われる方もいるかもしれません。けれど、ずっと散歩程度のごく限られた外出のみで過ごしてきた私を「ここではないどこか」へ次々連れて行ってくれたのはこの本でした。

ゴッホが本屋に元気をもらって世界に素敵なものがあるのを思い出したように、この本はユニークで宝石のようにキラキラした美しい本屋、外からみれば小さいのに中に入れば好奇心がはちきれそうなほどいっぱい詰まった、ドクターフーのターディスみたいな本屋を紹介して、読む人の心を満たしてくれます。今、けして気軽に旅行をすることができない中でも、世の中にまだまだ素敵で見るべきものがある、と知ることは何て幸せなことでしょう。それを伝える本の一つである本書を、ぜひ日本語で送り出してさらに多くの人にこの気持ちを味わってもらいたいと考えています。


発起人:ユウコ・ペリー
北海道大学文学部卒、京都大学大学院修士課程修了、英国カーディフ大学修士課程修了。2006年からイギリス在住。2012年からフリーランスの翻訳者として仕事を始め、実務翻訳の他、イギリス現地取材の同行、資料翻訳なども行っている。C.S.ルイスがナルニア物語の『ライオンと魔女』に登場するランプポストのアイデアを得たヴィクトリア時代のガス灯がある街に暮らし、物語に登場するごはんを実際に作って楽しむのが趣味。
写真は本書に掲載されている書店「Malvern Book Cooperative」の前にて