インドの叙事詩「マハーバーラタ」を題材とした
現代転生ものの児童むけファンタジー小説
書名:Aru Shah and the End of Time
著:Roshani Chokshi
発行国:アメリカ
発行年:2018年
ジャンル:児童書・ファンタジー
ISBN:978-1-3680-1235-5
  • ただいまプロジェクト実施中。 2/3までにクラウドファンディングの目標200万円達成で出版決定! 詳細は下記ボタンから。
  • はじめての方へ


英雄の生まれ変わりは、12歳の女の子

 アル・シャーは、クラスメイトに馴染みたくて、つい法螺を吹いてしまう癖のある、12歳の女の子。考古学者にして博物館長、シングルマザーの母は忙しく、アルは寂しさのあまり、人の気を惹きたくて、法螺を吹いてしまうのだ。
 博物館にある、恐ろしい呪いのランプ。クラスメイトに呪いの実在を疑われて、囃し立てられたアルは、つい勢いでランプに灯を点してしまう。だがその途端、ランプに封じられていた悪魔「眠れる者」が、縛めを解かれ、世界の時空が凍り付いてしまう。アルは、愛する母を凍り付いた時空から救うため、試練を乗り越えて眠れる者に立ち向かう。
 マハーバーラタの主人公たるパーンダヴァ五王子。「眠れる者」が封印を解かれる度、彼らの化身が危機を止めてきた……アルが今世における化身の一人なのだ。パーンダヴァ五王子の生まれ変わりが、「眠れる者」のもたらす破滅を止めなければならない。——だが、スパイダーマンのパジャマを着た女の子に、そんな大いなる使命を果たすことができるのだろうか?

参考: 著者Roshani ChokshiのWebサイト
https://roshanichokshi.com/books/aru-shah-and-the-end-of-time/

現在刊行中のフレッシュな続き物で、2018年から第1巻、2019年から第2巻が好評発売中。2020年に第3巻の予定。


異国の神話であっても、「相容れないもの」より「相通じるもの」のほうが、多く秘められている

発起人 アル・シャー・シリーズ和訳化応援団より

 本書は、ディズニーから刊行されているレーベル『リック・ライアダン・プレゼンツ』の一冊。「あまり表舞台に現れていない文化背景を持つ、中堅作家たちの作品を出版して、作家たちが受け継いだ神話・伝説に象徴される特別な物語を、世に伝えること」をテーマとしている作品群のひとつです。

参考: 『リック・ライアダン・プレゼンツ』のWebサイト
http://rickriordan.com/rick-riordan-presents/

 舞台は現代アメリカ、現実世界と神話世界が入り交じる、いわゆる「ロー・ファンタジー」、馴染みやすい冒険ものです。

 主人公の「アル」は、映画好きで皮肉っぽい冗談が得意な、ウィットのある女の子。彼女と試練に立ち向かう仲間は、潔癖症な優等生の「ミニ」、そして悪魔のように口喧しいハトのサイドキックこと「ブー」。
 インド神話から逸話を引用して、ふんだんに物語に織り込みながら、同時に飛び交うのは、英雄らしからぬキャラクター同士のコミカルな漫才、映画ネタのジョークやパロディ。

 全体的なトーンは、陽気で可愛らしいものですが——満たされない愛、家族の別離、異文化と疎外感——普遍的な苦しみの壁を、丁寧かつ自然に取り扱っています。

 同一の人物が、善と悪の間を揺れ動く、二律背反な苦悩と試練。主要人物のほとんどが、家族の問題、苦悩と宿命を抱えています。
 それは題材「マハーバーラタ」自体のもつ魅力と特色でもあり、主人公たちの生命を吹き込まれた個性と人生でもあり、現代の世界にありふれた普遍的なテーマでもあります。

 異国の神話、はるか古代の叙事詩が題材なんて、馴染みづらいでしょうか?親しみを持って読むことができないと思うでしょうか?
 遠い国、遠い昔、異なる文化からやってきた物語であっても、「相容れないもの」より「相通じるもの」のほうが、多く秘められている——きっと、本書はそんな経験を与えてくれるはずです。

アル・シャー・シリーズ和訳化応援団
「マハーバーラタ」などのインド神話ファンを中心に、本書を応援して集まって下さった協力者一同。
 以下Twitterアカウントで、本作の情報を発信していきます!
Twitter:アル・シャー・シリーズ応援団@PandavaSisters