
廖光祖/Linus Liu (ライナス・リウ)
香港出身の漫画家で、豊富な創作経験と独特の芸術スタイルを持つ。20 年以上のキャリアを持ち、リアルな劇画スタイルと美しい女性像の描写で知られている。
2022 年、第 1 回政府支援プログラム「港漫動力」に参加し、『猫面具少年』でノミネートされ、金賞を受賞。2025年には『三脚鴉』が第 4 回港漫動力に選ばれ、特別嘉許奨を受賞。また、同作品が日本政府から贈られる2025年の国際漫画賞にノミネート。
1970 年代の香港。主人公は九龍の団地に暮らす、変身ヒーローに憧れるちょっとやんちゃな少年・小虎。母に見せなければいけない通信簿が、ひょんなことから九龍城寨へ運ばれてしまい…城寨で生きる同世代の少年・小龍に出会い、彼の協力を得るが…。果たして、大切な探し物を無事に見つけ出し、危険がいっぱいの九龍城寨から脱出し家へ帰れるのだろうか…?
作者の廖光祖/Linus Liu (ライナス・リウ)は1970 年代の香港育ち。本作に描かれているすべての場面が、作者の子供時代の思い出と結びついている。実際に九龍城寨に住んでいたわけではないが、膨大な資料を集め、70 年代の人情や精神を見事に表現している。香港政府の漫画出版援助プロジェクト「港漫動力」第1回で金賞を受賞するなど、現地の評価も高い。



【新世代香港コミックについて】
香港コミックと言うと、週刊・読み捨てスタイルの大判カラー漫画「薄装本」として出版される武侠ものなどのアクションを思い浮かべる方も多いのではないかと思います。それらが香港コミックの中心にあることは間違いありませんが、2010年代以降、従来の表現や刊行形態にとらわれない独自の活動をおこなう漫画家が台頭しはじめました。日本語訳がいくつかあるリトルサンダー(門小雷)を知っている人もいるのではないでしょうか。そういった作家は他にもたくさんいて、今回クラファンで『猫面具少年』の翻訳出版を目指すライナス・リウ(廖光祖/Linus Liu)もそのひとり。今回のクラファンをきっかけに、そういった作家たちをどんどん日本で紹介できればと思います。
発起人:おさ
はじめまして、猫面具少年邦訳化プロジェクトの発起人「おさ」と申します。
自分の心を救ってくれた海外の創作、そして気がつけば肩までハマっていた"心のふるさと"のような香港漫画の世界。その世界へと私を案内してくれた作品が、『猫面具少年』でした。私にとって今まで知ることのなかった香港で暮らす"ふつう"の暮らしの中には、私自身も懐かしいと感じる遊びやヒーローごっこ、学校生活…全く言葉は読み解けないのに、イキイキと動き回る小虎に共感できることがとても新鮮で、欧米の作品を読んでいる時に感じる、他文化に触れているな〜という気持ちとは違い、海外の作品なのに同じ文化圏だ…と感じるふしぎな居心地の良さがちょっと奇妙な感じでそしてとても嬉しかった気持ちになった事は忘れられません。
先ほど、言葉は読み解けないのに…と言いました通り解読する事ができませんが、紙の映画たるマンガの強みで想像しながら読む(見る)ことで多言語の作品を楽しんでいます。日本語版が出たらよんでみたいなぁ…と、悠長に待っていても、待っているうちにその作品に触れる機会がなくなってしまうかもしれない…そんな恐怖感もあり、胸にグッと来たならそれだけで理由には充分!と、読めない作品を楽しんでいます。ですが、それは本心であり同時に強がりなのです。
本心を言えば、ちゃんと読み解き理解したい!この作品にまだ出会っていない方々にも手に取り、触れてもらいたいと同時に、私自身が日本語でちゃんと読み解きたい。多くの作品は邦訳化がいまだ叶っていない、大好きな香港発のマンガが日本でも普及してほしいという願いと、個人的な願いとが合わさって、諦めきれない夢が大きく膨らみ今回邦訳化プロジェクトにチャレンジする運びとなりました。
『猫面具少年』の翻訳担当は、長年香港漫画への扉を開いて下さっている、私自身にとっても大恩人である「香港漫画店」の店主、松田さんに担当いただきます。松田さんは香港産コミック専門WEBショップ「香港漫画店」を23年運営している方で、これまで1万冊以上の漫画本を読み、お店で扱ってきたほぼすべての作品に日本語で「あらすじ&みどころ」をつけてきたまさに香港漫画のプロ。現在の蔵書はなんと約4500冊にも及ぶそうです。地元民以上に香港漫画を知り「漫画のことば」を知りつくした松田さんは、この作品の翻訳を担当していただくのに最もふさわしい人物です。
大きな夢に向けての挑戦を共に歩んでいただけましたら幸いです。ぜひ、あなたの力を貸してください!
おさ(osa)
香港マンガ、海外コミック、創作のファンです。落ち込んでいた時に海外の創作に心を救われて以来、読めない事は一切気にせずに"グッとくる"ことだけを理由に本を買っているうちに身の回りが読めない本だらけになってきました、紙の本が大好きです。本業は自宅でテーラー業をしております