名作ファンタジー『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』
1996年発行の未翻訳の後日譚が、ついに邦訳!
原書の情報
書名: Tales from Warterhip Down(ウォーターシップ・ダウンのものがたり)
著:リチャード・アダムズ(Richard Adams)
発行年:1996年
発行元:Knopf
ジャンル:単行本・文芸・ファンタジー
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はじめての方へ
著:リチャード・アダムズ(Richard Adams)
1920年、英国バークシャー州のニューベリーに生まれる。大戦中は陸軍に招集され、中東やヨーロッパ、東アジアの戦地を転々とした後、1948年に大学を卒業して住宅・地方自治省に勤務するかたわら、余暇に物語を書いては家族に語り聞かせた。1960年代の終わり頃、シェイクスピア劇の鑑賞のため、ストラトフォード=アポン=エイヴォンに家族で出かけた際、娘たちに懇願されて物語った、故郷の丘陵地を舞台とするうさぎたちの物語−−『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』で作家デビューを果たす。1972年に2500部が刊行されたこの物語は、世界的なベスト・セラーとなり、アダムズは専業作家に転身することになる。日本でも知られている他の作品に、『シャーディック』『疫病犬と呼ばれて』などがある。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたちのその後
一匹のうさぎの告げた不吉な予言によって、生まれ故郷であるサンドルフォード繁殖地を後にした、若きヘイズルとその仲間たち。過酷な自然、恐ろしい敵たちをかいくぐり、やがて彼らが終の住処と定めることとなる丘陵−−ウォーター・シップダウンにたどり着くまでを描く『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』。この物語は、現在までに各国語に翻訳され、幾度も映像化されてきました。日本では、故・神宮輝夫氏による翻訳が、1975年に評論社様から刊行され、現在も版を重ねています。
この物語に、作者リチャード・アダムズによる、公式の続編があったことはご存知ですか? 『ウォーターシップ・ダウンのものがたり Tales from Watership Down』は、1996年に英ハッチンスン社から刊行されました。エフラファとの戦いから数カ月後のウォーターシップ・ダウン繁殖地を舞台に、新たな仲間を加えたうさぎたちのその後の奮闘や古い伝承が語られる、3部構成の短編集的な作品です。あくまでも前作の読者に向けた、ある種のファンサービス的な後日談なのですが、それでも印象的な物語があれこれ含まれており、読者からの好評を博しました。
発起人は、アニメ映画『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』のHDリマスター版のパンフレット向けの解説コラムを担当した際に、この続編小説が未だに日本語訳されていないことに思い至りました。前作『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』の訳者である神宮輝夫氏が、2021年に亡くなられていることも、この作品が見過ごされてきた要因のひとつなのでしょう。そこで、前作の版元である評論社様の意向を確認した上で、今回、クラウドファンディングでの翻訳企画が実現する運びとなった次第です。
発起人・翻訳:森瀬 繚(もりせ・りょう)
ライター、翻訳家。TV アニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。研究家・翻訳家としてはもっぱらクトゥルー神話ジャンルの作品に携わっているが、『映画秘宝』誌における映画『ホビット』三部作の記事監修や、映画『トールキン』『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』のパンフレットへの寄稿など、ファンタシー・ジャンルでの仕事もある。
HP:
http://chronocraft.jp/