マネジメントや組織論の固定概念を覆す、「人」を中心にして考えられた組織とは。
フランスのポジティブ心理学から生まれた
次の時代の組織論
書名:Les entreprises humanistes
著:Jacques Lecomte
発行国:フランス
言語:フランス語
発行年:2016年
ジャンル:ビジネス
ISBN:978-23-520447-3-4
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著者:Jacques Lecomte
心理学博士。フランスのポジティブ心理学の第一人者。フランス人文科学の大手紙”Sciences Humaines”の「心理学部門」の編集長を務めた後、「暴力のサイクルを止める:暴力を受けた子どもが大人になっても暴力を振らない親となる」という博士論文を執筆し博士号を取得。
その後、パリ大学教授およびパリカトリック大学教授を経て、フランス語圏ポジティブ心理学会理事長となる2009年より、フランス語圏のポジティブ心理学に賛同する専門家(主に心理療法士や大学教授)を束ねるポジティブ心理学協会の名誉理事長を務める。2012年に『La bonté humaine ; altruisme, empathie, générosité(人の善:おもいやり、共感、いつくしみ)』(未邦訳)を執筆しアカデミー・フランセーズ賞受賞。
著書に『幸福はいつでも可能である、しなやかな人を育てる』(2012年・未邦訳)『世界はあなたが思っているより良くなっている』(2017年・未邦訳)ほかがある。

「人」を中心にして組織を変える
今、注目のポジティブ心理学によるアプローチ

近年、激化した経済競争の真っ只中、企業で働いていて、「幸福」、「協力」や「優しさ」について語ることは空想にすら聞こえてくる。本書の目的は「人」を中心にして考えられた組織が、大小を問わず、企業運営についても有益であることを証明することだ。数々のインタビューや調査結果を用いて、マネジメントや組織論の固定概念を覆す。そんな組織が、その構成員のみならず、社会全体にも良い影響を与えることができる。

大きく分けて、5部構成となる本書は、新しいタイプの組織論、コーチング、組織改革に係る、あるいは興味を持つ方は、おさえておきたい1冊。
1.充実した仕事とは(個人の観点)
2.平和な関係づくり(チームの観点)
3.社会のための企業(企業と社会の関係性の観点)
4.環境課題の解決法として(社会を超えて、環境との関係性の観点)
5.企業たるものを考え直す(“企業”の味方を振り返って)


著者Jacques Lecomteのインタビューより(2016年4月のPsychologies Maagazineより)

このご時世、すべての会社にミッションとビジョンがある。しかしこれがあるからと言って、質の高いマネージメントを保証されるわけではない。嘘をつく組織はすぐに見破られ、あっという間に悪名高き企業となってしまう時代だ。逆に、人を大切にする会社は社員を第一に考え、顧客もサプライヤーも大事にしている上に、環境保護に努め、社会に良い影響を与えようとする。

多くの会社が「方法」にばかり着目する。どうやって売るのか? どうやって生産するのか? どうやって利益率を上げるのか?
経営者というのは、そもそも自組織の目的について考えるべきだと思う。自組織の存在意義は何か? 株主の利益だけではないはずだ。

社員はより高い利益率を実現するための道具ではない。社員の状態こそが会社の目的の一つである。経営者の興味関心あるもの(利益の向上)を利用し理解してもらう必要があるとよく言われるのだ。しかし、多くの経営者は社会や環境に与えている影響に関心があるのだ。しかも、社会的責任をしっかり果たしている企業は決まって、高い利益を生み出している。

人を大切にする会社は方法論ではなく、「あり方」である。信頼関係が中心となるが、信頼というのは演技できるのものではない。経営者が自組織の社員を完全に信頼しているとき、社員の主体性が高まり、責任感とモチベーションも増すものである。



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社員は利益のための「道具」ではなく
「目的」である

発起人 合同会社LifeCrack代表 Patrick Laudon(パトリック ロードン)より

私はコーチとして、日々、人と組織を扱う仕事をしている。イノベーション、ディスラプション、AI、次世代型組織、ミレニアル世代……企業が流行語に取り憑かれ改革を進める中、一つの事実だけは変わらない。組織は人が集まり、仕事をする場所である。そして、世界にも、日本にも、この「人」を単なる利益の道具ではなく、「目的」として扱う企業があり、成功を成し遂げている。

社員を目的として扱い、「信頼関係」を軸にした雇用関係を結び、ひいて社会と環境を大切にしながら営みを進めるのは新しいものではなく、まさに日本に古くからある近江商人の三方よしに他ならない。この経営感覚はまさに特定の人間観から来るものであり、方法論では語りきれないものがある。

近頃、ホラクラシーやティール組織など次世代の組織のあり方についての貴重な書籍が出版され、方法論まで具体的に落とし込まれたものが増えてきた。私は、改めてどんな人間観、どんな社会観に基づいてこれらの方法が考えられたのか、いわゆる「導入」編の書籍が欠けていると思い、日本にこの本を紹介したいと思った。

長年、立ち止まらずに事業拡大を進めた経営者、マネジメントの方々に、賛同いただき、目を向けていただければ、その企業の社員や社会に絶大な影響をもたらすと信じている。

発起人:合同会社LifeCrack代表 Patrick Laudon(パトリック ロードン)
フランス生まれ東京在住のエグゼクティブコーチ。未だにもっとも神秘的に見える「人」に限りない好奇心を持ち、心理学、哲学、社会学、特に個と組織の独創性、倫理、社会的責任と多様性を探求しつづけている。
在日外資系企業と海外進出を進める日本企業の手助けと共に、香港、上海、シンガポールを含むアジアでコーチング、リーダーシップ教育プログラムと組織開発コンサルティングを幅広く展開する。
コーチの仕事を通して、違う「人間観」や「組織観」がもたらす組織の可能性を顧客と探りながら、仕組み制度が人にもたらす影響を研究し続ける。